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接客は、最終ゴールが見えないからこそおもしろい

元は、江戸時代の豪商屋敷という、純和風木造2階建て旅館で働く石田さんは「敷地内にある日本庭園が素敵です」と少し自慢。今の仕事に誇りを持ち、接客は最終ゴールが見えないからおもしろく、あえて言うなら、お客様からいただく感謝の言葉がモチベーションの向上につながっているとのことです。

  • 京都での学生時代を経て鳥取県で就職された後、京都へ戻って旅館に就職されたそうですね。何かきっかけがありますか?

    13年間鳥取県で過ごし、ショッピングモールやアミューズメント施設など、いくつか職場は変わりましたが接客業が中心でした。地元・京都へ帰ることとなった時に、仕事は観光業しかない!とひらめきました。

    京都以外の土地にいて客観的に地元を見ることができ、この街の主産業の一つは観光業だと思えたんですね。鳥取時代、アルバイトで気軽な立場でしたが旅館で働いた経験があったことが功を奏して「旅館」で働こうと思い立ちました。公式HPをいろいろ見ているうちに、現在の職場を発見!お客様からの口コミ評価も良く、ちょうど従業員募集があったので応募して採用していただきました。

  • 旅館での仕事内容を
    教えてください

    基本は、フロント業務です。でも旅館なので仕事はいろいろあります。朝7時頃に出勤をして、朝食会場のご案内をしてから、お客様が朝食を召し上がっている間に、お部屋の布団を片付けにいきます。最初、この作業に少し抵抗をもっていましたが、アルバイトの学生さんたちと声をかけあいながら行えば、それも楽しい時間になりました。後は、書類の整理などいろいろありますが、ホテルのコンシェルジュのようにお客様の要望に応えることも大事な仕事です。

    たまにはクレーム対応もあり、一人ひとりに向き合うのは大変ですけれど、ちゃんとお話をうかがい、その方のことを考えながらこちらの事情や理由を話せば、納得していただけることが多いと思っています。

  • 職場環境はいかがですか?
    プライベートは楽しんでいらっしゃいますか?

    ベテランのスタッフがいるので、いつも教えてもらっています。お客様の前では絶対に怒らないし口を出さず、僕が対応しているのをずっと見てくれて、終わったら僕が思い浮かばないような最善の方法をアドバイスしてもらえます。とても感謝しているし、この方法はストレスを生まずに前を向けますよ。旅館は、なかなかお休みをもらえないと聞いていましたが、週に2日は必ず休める環境なのもありがたいです。本屋さんに行き好きな本を見つけて読書したり映画を観に行ったり、甘いものが好きなのでカフェを訪れたり、行きつけの喫茶店でお茶したり。休日は仕事のことを一切考えずに過ごすことが、今のリフレッシュ法です。

  • この仕事をしていて、良かったと思うこと、また今後の抱負はありますか?

    京都で旅館だと、海外のお客様と接することが多くなります。英語の語学力はないのではじめはとまどいましたが、同じことを聞かれることも多いし、英語が話せるスタッフもいるので、言葉の壁は感じなくなりました。ただ、そういった海外のお客様から感謝されると、おもてなしが国境を越えたようで、本当にうれしい思いになります。接客という仕事は、答えが一つではないし奥深いですよね。

    最終のゴールはないと思いますが、そこが面白いし、何より一人のお客様ごとに「ありがとう」や労いの言葉をいただくと、達成感があります。日々の仕事を振りかえり次につながる反省をすればするほど、やりがいにつながっていると実感します。最近は、京都の歴史に興味も出てきて、京都ガイドもつとまるようになれればと思っています。

  • 職場から歩ける距離に、時々無性に食べたくなるステーキのおいしい店があります。同僚と一緒にランチに行くワインブラッスリーで、今まで僕が食べてきたステーキのなかで、断トツのナンバーワンです。一度だけお客様に紹介したこともあります。

    「シトロン ブレ」

    京都市中京区麩屋町通四条上ル
    桝屋町514
    日昇別荘から徒歩7分

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